hibitの技術系メモ

数学とか3Dとか翻訳とか

セル結合の記事についての釈明

 先日、セル結合について以下のような記事を投稿したところ、予想外の反響をいただくことになりました。

deux-hibi.hatenablog.com

 その中には同意の声も批判の声もあって、まあそれはそうだなという感じなのですが、こちらの伝え方が明らかにまずかった部分もあって、そこは非を認めて補足・訂正させていただくべきかなと思い、記事を書くことにしました。

タイトルが不適切

 第一に、セル結合を全否定するようなタイトルは明らかに余計でした。炎上目的と言われても仕方ないです。ある程度ぶっちゃけると、まさかここまでバズるとは思わずに適当にタイトルつけてしまったのですが、これはさすがに私が悪かったです。申し訳ありませんでした。全面的に非を認め、元の記事にも釈明コメントをつけさせていただきます。

お前は一切セル結合してないのか

 何を隠そう、かくいう私も労の場では当たり前のように結合しています。私にも生活があるのでな。場合によってはセル結合も必要になる、というのは十分理解しています。ただ、そこも含めて詳しく説明するべきだったな、というのがあるので、次節以降述べていきます。

セル結合が悪かは用途による

 エクセルは編集用と提出用とで使い方が異なり、編集用データでセル結合するな、それはさすがに百害あって一利なしだよ、というのが一番言いたかったことです。

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 けして、一切のセル結合を認めないという意図ではなかったです。が、十分そう読めてしまう内容だったので、それは私が悪かったです。

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 あと、エクセルをデータベース用途でのみ使えという風に取れる書き方もしてしまったので、それもそうではなかった、ということも合わせてお伝えしたいです。

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 また、編集用と提出用とで明確に分離できていないワークフローも問題だよね、ということも言いたかったことです。

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 ただ、これは組織全体としてのITリテラシーやワークフローの問題であり、簡単に変えられるものではなく、個人がどうエクセルを操作するかの範疇を超えています。なので、これから先は議論してもしょうがない領域かなと思います。というか、この部分については問題提起とか啓蒙とかというより、こういう凝り固まった社会ってままならないよね、という嘆きのポエムのつもりでした。簡単に変えられないからこそ、同じような論争が何十年も続いているのだろうなぁ……。

技術系を標榜するなら解決策を示せないの

 上にも述べたとおり、組織のワークフローの問題であり、局所的解決法があればみんなハッピーという問題ではないと思いますが、一応私の場合の局所的解決法も示しておきます。

 前記事のAやBをCにする方法ですが、VBAで表の範囲をRangeで選択した後に、Unmergeした後、if cells(i,j) = "" then ; cells(i,j)=(i-1,j) ; end ifというイテレーションを繰り返して整然データを作ったりしますね。ソースコードを貼ろうと思いましたが、VBEを開いてコードをコピペするスキルがある方はそもそもここら辺の問題で悩まないと思うので省略します。

 あと、前記事のCをBっぽく見せる方法については、詳しくない方向けに少し丁寧に解説します。

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 表を選択して「条件つき書式」「新しいルール」

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「数式を使用して~」で=左上のセル=その1つ上のセルという数式を打ち込みます。

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 数式欄の右下にある「書式(F)」を押して、文字色を白色に。

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 すると見かけ上はBっぽくなります。空白に見える部分も文字はちゃんと入力されているので、集計はできます。(12/16追記)ブコメで「真っ白よりはうすいグレーとかの方がよいのでは」という指摘を頂きました。データがあるのを明示したい場合は確かにそうですね。指摘ありがとうございます。

 あと、コメントでいただいたSUBTOTAL関数(AGGREGATE関数の方がより高機能ですが)は結局「ピンポイントで範囲を指定する」労力がかかるので、私は選ばないですね。小計を入れたければ別シートにするしかないかなと思います。

曖昧な仕様を許しているMicrosoftに文句を言うべきでは?

 それもそうですね。おい、Microsoft! そういうところやぞ! コラ! わかっとんのかワレ!

怒りすぎ、口調がキモい

 これは純粋に驚きだったのですが(我ながらサイコパスみたいな発言だ)、私は別にそこまでマジギレしていた訳ではないのですよ。「セル結合に両親でも殺されたのか」というコメントをいただきましたが、幸い両親は健在です。もちろん、セル結合のここはダメだなあという積年の思いはありまして、それを淡々と書き記したつもりなのですが、上のような反応をいただいた訳です。

 それで、改めて自分の文を見てみたら「言われてみれば確かに怒ってそう」とか「言われてみれば確かにキモいわ」とかいうことに気付いて、自分の認知が歪んでいたなと思いました。と言うのも、単語のチョイスや言い回しが芝居がかって大袈裟ですよね。大悪とか、弾劾とか、0.5秒とか。ただこれって、怒りのあまりそうなったというよりは、文章の流れ上、そういう戯画的な表現になったという方が実情に近いです。とはいえ結果的にできた文章がアレだったので、そこは配慮をすべきだったなと反省しています。今回の件である程度懲りたので、以後気を付けることにします。

 なんというか、自分には「おちょくり癖」「不謹慎癖」みたいなものがあって、言葉遊びでふざけられるポイントを見つけたら徹底的にふざけてしまう悪癖があります。今この文をご覧になっている皆様も、随所から隠しきれない「ふざけオーラ」のようなものを嗅ぎとっているものと思われます。行を削除する例で「町田市」を出したのもその手の遊びで、「ここで敢えて町田市を出したら帰属問題でややこしくなって更に面白いな」という考えのもと、意識して悪ノリしました。

 もちろん、無用な暴言は生産的な結果を生まないことは人並みに認識しており、むしろ実生活とくに対人では絶対にそういうことを言わないように心掛けているのですが(説得力ゼロ)、今回の記事ではチラ裏気分で悪ノリが暴走してしまったみたいです。一方で「文が面白かった」と言ってくださる方もいて、それは純粋にありがたいなという思いです。自分の文章の「癖」がどういう人達の口に合う/合わないのかがわかったので、これからも皆様を(行きすぎない範囲で)アジテートしていけたらと思います。

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(こういうふざけた画像を作る性格だから怒られるんだろうなあ)

(でもやめられない)

(これはもう本能のようなもの、逃れられぬ宿痾……)